ナメたねじ穴を補修してみる

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リコイルキットを使ってナメたねじ穴を補修してみました。
まずはハンドガードのクランプ。M6のねじです。

アレンキーで締めるタイプのねじですが、ハンドガードの回転を恐れるあまり、ギュギュウに締め付けていたらフニュッとねじが軽く回り出しました。
時すでに遅し、ナメてしまったということです。

アチェルビスのハンドガードなので部品単体で出るかも知れませんがダメ元でねじ穴を補修してみます。

そこで使用したのがリコイルキットで、本家のものではなく1600円ぐらいで買ったパチモンです。
まずは万力にクランプを固定し、

キット付属のドリルで穴を広げる

キット付属のタップでねじを切ります。

タップハンドルは付いてこなかったので別に買いました。
このとき、切削油として10W30のエンジンオイルを注しています。さほど温度が上がらないので何を注してもいいと思います。
二歩進んで一歩下がる感じで右に180度進み、左に90度戻すような感じですすみます。
相手がアルミなので折れることはないと思いますが慎重に作業します。

ねじ切り完了しました。ねじ穴に切子が残っているのでパーツクリーナーできれいにします。
次にリコイルパケットを挿入します。
このパケットはねじ穴より微妙に径が大きく作られているそうで、ねじ込むと遊びがなく丁度よく嵌るようになっています。
パケットとそれを入れる工具です。

リコイルパケットにタングと呼ばれる部分があり、それをハンドルの凹部にはめて右回転させます。

このような感じです。本当はイモネジを緩めて黒い部分を下げて使いますが下げなくても入れることが出来ました。

きれいに入りました。奥にタングが見えます。次にこのタングを折るため、キット付属の棒を入れてハンマーで軽く叩きます。

これは向こう側から見た写真です。ボルトを入れてみましたが違和感なく入りました。

お次はフォークプロテクタの固定ねじ(M6)で、私の元に来た時点で既にナメていた部分です。
ボルト頭は8mm、トルクは10Nmぐらいで締め付けるのですがTレンチでついグイッと締めがちなんですよね。

軽しくか締らず、そのまま使っていたらボルトがいつの間にか脱落していました。
これも補修します。

これも先ほどと同じ手順でドリルで穴を広げ、タップを立てます。

余談ですが、このタップは見た感じ中タップぐらいで、先頭1センチ位はねじ穴として使えません。
今のところ、それで不都合はありませんでしたが、先っちょまで必要になったら上げタップを買えばOKです...

ねじ切りできました。
リコイルを入れます。終端が隠れるぐらいまで入れたらタングを落として終了です。

ボルトを合わせてみましたが問題なしです。

以上、2か所補修してみましたがちゃんとトルクを掛けて締め付けることができ、全く問題なしです。

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