●加速特性計測ツール

このツールでは、自動車の走行時における加速度、機関回転数、速度をパソコン上で計測することが出来る。

ツールは、センサ部とパソコンに分かれる。センサ部とパソコンはRS232Cで接続する。
センサ部では加速度の計測およびECUからの機関回転数/速度信号の処理を行い、
RS232Cインタフェースにデータを出力する。

【センサ部】

何回か使うであろうから、一応ケースに入れてみた。

センサ部:真面目に作ったのは久しぶり。

センサ部は殆ど秋月電子の加速度計キットを流用している。
ハードウエア的にオリジナルを違うところは、PICの空きポートに機関回転数と速度の信号線を接続しているところだけである。

ただし、ECUから引き込んだ信号線(速度/機関回転数)から直接LEDを駆動し、(もちろんシリーズに抵抗を入れているが) そのLEDの端子間の電圧をPICに入力させている。
こうすることによってPICに異常な電圧が入力されるのを防ぎつつ、信号の状態をモニタする事が出来るのだ。

また、センサ部のPICマイコンのファームウエアはオリジナルとは別で、1軸の加速度計測、機関回転数信号のパルス幅計測、速度信号パルス幅の計測を行い、結果をRS232Cに出力するようにプログラムした。


【パソコン】

・センサ部のデータ取り込みソフト

センサ部から送られてきた信号を画面表示したり蓄積させるため、専用ソフトを開発した。

このソフトでは、パソコンではセンサ部から送られてきた信号を逐次画面表示する。
また、連続的に送られてくるセンサ部からのデータをログとしてCSVファイルに出力することも可能である。


ちなみにサンプリングレートは最大20sps程度。
速度がゼロの場合はパルスが出力されないので、タイムアウト処理のためにサンプリングレートが4spsまで低下する。

・グラフはExcelで

加速特性はグラフに出力させたい。
そこでExcelを使い、上記ソフトで出力させたCSVファイルを読み取り、グラフを自動的に出力するようにVBAマクロを作った。

データ取り込みボタンを押すと勝手にCSVファイルを読んで、シートに展開し...




このようにグラフが自動的に作成される仕組みだ。 
ちなみにこのグラフは3速で1000回転からベタ踏みした時のもの。

横軸の単位は秒。




【回転信号、速度信号のピンアサイン】

当初は回転信号と速度信号をECUから引き込んでいたが、配線を簡素にするためメータ裏から信号を引き込む事にした。

ピンアサインは次の通りである。
メータ裏コネクタ『CN1』 22Pin

     爪
□□□□□□□□□□□
V□R□□□□□□□□   (方向:手前がメータASSY、向こう側がケーブル)
V:速度信号(赤/黄)
R:回転信号(黒)

GNDは以前オプティトロンメータもどきを製作する際にプリントパタンから引き込んだ所を使用している。もちろん、ボディアースでも問題ない。
(上記PinにGNDもあるはずだが調査していない)

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